◆50度解凍 生冷凍ガニ用
「50度解凍」という解凍法があります。今では一般的になった「50度洗い」と基本的に同じことです。生冷凍ガニの商品を解凍する方法として有効です。
水道流水で解凍するよりも短時間で半解凍状態にすることが出来るので下準備の時短になります。
メリット≫解凍時間の短縮
デメリット≫ドリップ(水分)が多めに出る
1.大きなナベ、大きな深めのボウルなどを用意。
ヤカンにたっぷり沸騰したお湯を準備する。
※温度計も忘れずに!!
また、解凍したカニを盛り付ける器(平皿より少し深めの皿のほうが良い)にキッチンペーパーを敷いて用意する。
盛り付けるカニの量が多いときは、器に水分が多くたまるので深めの皿のほうが良い。たまった水分を捨てる。
2.生冷凍ガニをビニル袋に入れる。ビニル袋の中の空気を抜くようにして、口を結んでおく。
蟹脚ポーションのみ(トレーなどが無い状態)で真空パックになっている場合は真空パックのままで良い。
※ビニル袋に入れる時は、なるべく大きさが近いモノ同士を入れる。
※また一度に多くのカニを入れすぎないほうが良い。
蟹脚のポーションで複数個がまとまって凍っている場合は、その固まりだけをビニル袋に入れて解凍したほうが解凍状態が均一になりやすい。
3.大きなナベ・ボウルに沸騰したお湯を入れる。お湯の半分ほどの量の水をさらに加えて、温度を50度〜53度ほどにする。
※50度のお湯の量はビニル袋の冷凍ガニがしっかりと、つかる量にする。
4.お湯が50度〜53度程度にできたら、ビニル袋の冷凍ガニを入れる。
◎入れる時間:参考例↓
蟹脚ポーション(細め)のみ15本:3分程度
蟹肩(水平にカット済み)7個:4分程度
蟹ツメ・爪下(3個、8個):3分程度
※ビニル袋をお湯に入れると、すぐに温度が下がり始めるので、30秒ほどでお湯の中に手を入れてもあまり熱くなくなる。
手を入れられる状態になったら、お湯に入れているビニル袋を手でやわからくほぐすようにして、冷凍ガニの解凍状態を確認する。
※お湯の温度が低すぎると感じたら、ヤカンのお湯を適量足すと良い。
※半解凍になっていると思ったら、目安の時間より早くてもお湯から出すと良い。
5.半解凍状態になったところで、ビニル袋をお湯から出してカニを取り出し、用意しておいた器に盛り付ける。
※ビニル袋の中にも、溶けた氷の水分がたまる。
カニを盛り付けた器に水分が多少たまるので、多くたまるようならば、余分な水分は捨てる。
すぐに調理しないときは、ラップをかぶせて冷蔵庫に入れておくと良い。
解凍したカニは長時間おくと、黒変(こくへん・部分的に黒くなる)するので解凍後はなるべく早く調理するほうが良い。
以上が、50度解凍の参考手順です。